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忘れられない日

[2002/10/08 更新]

コスモスが咲き始めましたね。。。
一年前の今日も雨降りでした。 その日の夕暮れ、私はお友達のお見舞いに行っていました。それが彼女と会った最後になってしまった。。。早くお見舞いに行かなくては、と思いながら、取り乱してしまうかもしれない自分がこわくてこわくて。なんて臆病で意気地がなかったのでしょう。
でも会ってよかった。彼女の、厳粛な透き通るような美しさは、まるで「魂」のすがたを見るようでした。そして、彼女の目からスーッと流れた涙を見た時、私は悲しい気持ちだけではなく、何か力を与えられたような気がしたんです。とても不思議な感覚でした。 
いつでも自分自身を冷静に見つめ、頑張り屋さんだった彼女。 元気な頃、会うと必ず「最近はどうですか?」と聞かれ、ちょっとドキッ、としてた私。 その言葉からは「ちゃんと自分らしく生きていますか」というメッセージが聞こえてくるようでした。  
彼女と話していると、自分の心の中心線が明確になっていくんです。 仕事のこと、恋のこと、いつもいつも頼ってばかりでした。 彼女は誰を頼っていたんだろう。。。 
最後に会った時は言葉を交わすことは出来なかったけど、呼吸の一息一息から、「ちゃんと生きていってね」という強いメッセージを受け取りました。  
私のライブは観てもらえなかったけど、出来たての音源を聴いてもらえただけでも、ほんとに良かったと思っています。「大きな木」が一番好きだ、とメールをくれました。  
今月27日に、大学時代の音楽サークルの仲間が集まって追悼ライブを行います。 みんな久しぶりで顔を合わせ、楽器を持つのは卒業以来という人が殆どだと聞いています。  
「死」という、あまりに悲しい出来事がきっかけではありますが、すべては彼女が発信源であり、彼女のパワーでみんなが引き寄せられている。それって凄いことだと思いませんか?!
当日私は司会を担当します。そして「大きな木」と「風になって」を歌います。 きっといいライブになります。 
遠い向こうから、彼女も一緒に楽しんでもらえたら嬉しいなぁ。そして、みんなを見守っていてね。  


五感が。。。

[2002/09/26 更新]

実りの秋ですねー。私はこの季節が大好きです。 
肌に冷たい風をうけた時や金木犀の香りを感じた時、すすきが揺れている風景を見た時など、とても落ち着いた気分になります。
あと、石焼きいも屋さんのちょっとこげた匂いや、いちじくの食感、甘い栗ごはんを食べた時も、じわ〜っと沁み入るような幸せを感じますね。 この時期、いつもより五感が敏感になるような気がするなぁ。
私の場合、嗅覚が一番かな。。。 
嗅覚と記憶って、きっと深い関係があると思います。ある匂いを嗅ぐと、すごーく懐かしい気持ちになったり、さみしい気持ちになったり。。。
匂いの記憶で一番先に思い出すのは、お弁当のふたを開けた時の匂いです。
それも、私の幼稚園の時の話し。ずいぶん昔のことなのに、ものすごくよく憶えています。
子どもの頃の私はとても神経質で(今とは全然違うなぁ)、幼稚園に行きたくなくて、毎朝泣いていました。
特にお弁当の時間が恐怖に近かったのです。 お弁当のふたを開けた時にやってくる、何とも言えない複雑な匂いを嗅ぐと、気持ちが悪くなって吐きたくなるのです。 冬の間、ストーブのそばにお弁当を置いている時などはたまりませんでした。 そんな辛い思いを先生に伝えられない私は、ただ泣くばかり。 困り果てた先生は、特別に私だけ、先生のすぐそばのオルガン台でお昼ごはんを食べるようにしてくれたんです。そんな日々が2年くらい続きました。
でも、子供ってどんどん打たれ強く変化していくものなんですよね〜。その後の私は、どこにでもいる、元気で積極的な少女になり、学校に通うのが大好きなおてんば娘に成長していきました。 
もし私が、あのまま神経質な感性を持ち続けていたら。。。ちょっと風変わりな、面白いキャラクターの大人になっていたかも知れませんね。。。
この間見たテレビのインタビューの中で、写真家の浅井慎平さんが言っていました。
「いくつになっても、自分の感性に限界を持たないこと。いつか自分に天使が舞い降りて来て、新しいアイデアを与えてくれることを信じている」 
こんな素敵なことを言える浅井さん、魅力的だなぁ。
私も、いつも視野を広く、アンテナを張って新しい自分を発見していたいです。 なんか、たのしいな。    


味覚の秋、到来。

[2002/09/13 更新]

約3週間、ダイアリーの更新をしていませんでした。前回のダイアリーと同じような気忙しい日々を過ごしていたせいかな。。。だいたい夜の11時過ぎからメールチェックを始めるのですが、ここ最近、すぐに眠くなってしまって、ダイアリー更新まで辿り着くことが出来ませんでした。
でも今日は大丈夫。一日ゆっくり過ごしたから、からだもこころもゆったりといい感じです。
先日、初物の梨と栗を食べました。特に今年の梨は甘くておいしい! なんでも、今年は日照り続きだったために実が熟しているのだそうです。果樹園に嫁いだお友達が言っておりました。 
いよいよ味覚の秋、食欲の秋の到来ですね! いつもこの季節、体重が2キロくらい増えるわたし。 でも今年は絶対に太りませんぞ! だって、初めて行う関西方面でのライブの時に、ジャケット写真と実物の私が違っていたらお客さまに申し訳ないですもの。というか、恥ずかしい。。。ライブに来てくれる方々、ちゃんとチェックしてくださいね!
8月末に、私は忘れられない経験をしました。
アイリッシュバンド「アルタン」の前で「いばらの果て」を歌う機会に恵まれたんです。  
私が「いばらの果て」(原題 The Lass of Glenshee)を知ったのは、「アルタン」が演奏しているCDでした。 初めて聴いた時、『この曲好き、歌いたい!』と思い、自分のCDに入れたのです。そのメンバーの前で歌えるなんて、夢の中の出来事のようで、本当に感激しました! 本番はすごく緊張して声が震えてしまったけど、歌い終わったあと、ボーカルのマレードさんが「あなたと私は同じソウルを持っている」と言って、私を抱き締めてくれたんです。もう嬉しくて嬉しくて、涙ぐんでしましました。。。
BBSにも書き込みましたが、来年中にアイルランドに行って、ライブをやってこようかと真剣に考えています。夢物語で終わらないぞー。
先週は鹿児島でのライブがありました。メジャ−なアーティストでもなかなか訪れることの出来ない鹿児島で、私はすでに4回もライブが出来たなんて信じられません。きっと縁の深い土地なのでしょう。 こうなったら、日本で一番多く鹿児島ライブをするアーティストを目指します。 
今回の旅も、鹿児島の人達が持つ、おおらかで情熱的なパワーをいっぱいいっぱいもらって帰ってきました。お世話になった方々、ほんとうにどうもありがとう!!! 


あっ、という間に。。。

[2002/08/25 更新]

青森から戻ってからの私は連日外出する用事があり、その日一日をゆっくり振り返る余裕もないままに時間が過ぎ去っていき、ふと気がつくと、近くの畑にまんまるい栗の実がなっていました。秋がすぐそこまで近づいているのですね。。。
この10日の間、私は毎日違う人と会い、毎日違うことをしておりました。
「青い部屋」でのライブや日舞のお稽古、小学校時代の友達と会ったり我が家での手打ちそばパーティ−。その他にも、メールマガジンへ載せる為のインタビューを受けたり、お友達のお墓参りやライブのための音合わせ、ラジオ出演もありました。。。こんなにバラエティーに富んだ日々は初めてだったかも知れません。
その日に感じたことや話したことをおざなりにしないよう、プライベートな日記には記していたのですが、パソコンに向かって文章を書く気力は残っていませんでした。。。
たくさんの出来事があった中でも特に、昔からの友達に会った時に、いろいろ感じたことが多かったですねぇ。 
子供時代の無邪気な時間を卒業し、それぞれが「その人」の道をしっかり歩いている今、みんなそれなりに人生の重みを味わっていて、いい顔の大人になっていました。(だって、子供のころはガキ大将で、先生を泣かせていた子達なんですよ〜)
 母は強し!は本当ですね。子供の頃はおとなしくて遠慮がちだった子が、大地に根を張ったような強さを持つ母親に変身していました。かっこいい! 「自分より大切なもの」を持つ彼女らが羨ましく思えたなぁ。。。 
あと、『普通に平凡に生きる』ことがどんなに大変か、でも幸せなことなのか、ということもつくづく感じましたねぇ。 その感覚って、自由に好きなように生きている私には味わえない「幸福感」だと思います。 
まあ、人それぞれがオリジナルの人生を歩いていく。それで良しとしよう。
今週は少し落ち着いた日々になりそうです。新曲を書きたいのですが、なかなかいいフレーズが出てきません。でも、9月中には1曲仕上げる予定でいますよ!!!  


津軽の夏

[2002/08/14 更新]

オレンジオイルを入れたお風呂にゆっくり浸かりながら、津軽で過ごしたことを思い返していました。 私が滞在していた4日間はいつも厚い雲に覆われ雨模様だったので、時々太陽が恋しかったこともありましたが、お陰で日焼けの心配も、汗ばむこともなく、快適に過ごせました。
今回つくづく感じたのは、津軽の人達の懐の深さと、じっくりとらえる時間の感覚です。「津軽弁独特のゆったり感」が、余計にそう感じさせたのかもしれませんね。  私みたいにずっと東京で生活していると、時間を「分単位」でとらえる癖がついてしまって、「あっ、5分遅れた!」といっては焦ったりしているのですが、今回私が知り合った津軽の人達は、皆さん、何事にもゆったり構えているように思いました。 それでOKなんですよね。何の問題もなく事は運び、すべて滞りなくうまくいくんですもの。。。彼らの1分間の呼吸数は私より少ないと思いますよ。少し見習わなくっちゃ。 人をほっとさせてくれる津軽弁ってほんとにいいな。 実は、それを一番感じた出来事があったんです。
私のライブの翌日の朝、野外ステージのある窯元の場所が、大雨と強風で大変なことになってしまったのです。 客席を覆っていたブルーシートは飛ばされるわ、私を津軽へ招いてくれた福士夫妻が泊まっていたコテージは床下浸水するわ、それはもう大騒ぎだったはずです。 私がこの事を聞いたのは、福士さん達がずぶ濡れの中、水を掃き出したり、シートを屋根から取り外した作業の後でした。 福士さんの奥さん、輝子さんからその様子を聞いているうちに、私は何だか無性に可笑しくなってきて、思わず笑い出しそうになってしまったんです。誤解しないで下さい。本当なら、私も顔をしかめて「さぞ大変だったのだろう」と、暗くて悲惨な気持ちになるはずでしょう。ところが、輝子さんの、何ともゆったりとした津軽弁で話されるのを聞いているうちに、「でも大丈夫。何とかなったから。こんなこともあるわよね〜。」というような、すべてを受け入れましょう、楽しみましょうという懐の深さ、強さを感じたのです。とても素敵だな、と思いました。もちろん津軽弁のせいだけではなく、輝子さんの人柄も大きいと思いますが、津軽に住む人達みんなに共通ある、大地に根を張って生きている大らかさ、たくましさを感じずにはいられませんでした。 
岩木山を望む自然に囲まれ、水は美味しいし、米、酒もうまい。人もいい。。。津軽の人達に触れたお陰で、忘れかけていた大切なものを思い返すことのできた4日間でした。 
私も「ふるさと」と呼べる場所がほしいなぁ。。。
雨にも負けず、私のライブを観てくれたみなさま。びしょ濡れになりながら踊り歌ってくれたみなさま。ほんとうにどうもありがとうございました!!!ライブの写真は9月上旬にFAVORITEのコーナーにアップしますので、楽しみにしていてくださいね。

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